ミコト過去

12才くらいの頃、6つ年上の実の姉に襲われる。性的な意味で。
何でこんなことをされてるのか分からない。今まで普通に仲のいい姉弟だと思ってたのに、そんなことをされて最中ミコトはショックを受ける。

しかし次の日。お姉ちゃんが何事もなかったかのように接してきた。姉の態度が信じられないと思ったミコトは問い詰めようと思ったが、昨日オレのこと襲ったよね、なんてとてもではないが聞けなかった。
それからも何事もなかったかのように日々が過ぎていく。でもミコトはずっと気持ち悪かった。素知らぬ振りをして接してくる姉も、何も知らず呑気に笑ってる両親も。

ある日親と大喧嘩したミコトはこれをきっかけに家出してしまおうと目論む。しかし荷造りの途中で姉にバレてしまった。
必死に家出を止めさせようとする姉に最初はちゃんと受け答えしてたミコトだったが、段々堪えきれなくなって言ってしまう。
「オレにあんなことした癖によく普通に話し掛けて来れるよね?」
でもそう言ったら姉は「違う」と言ってきた。違うって、何が。
そこで姉に打ち明けられる。「ミコトのことが好きだったからだ」と。
それを聞いてミコトはちょっと「え」ってなる。ずっと何であんなことされたか解らなかったのに理由が解った。それに、好きだと言われて悪い気はしなかった。姉のことを許せるかもしれない。でも。どうして。

結局ミコトはそのまま家出する。まだ子供だったミコトには色んなことが重すぎた。
そして旅をしてる内にガクと出会う。

そんなことがあったせいか、ミコトは"そういうこと"に対してちょっと潔癖なところがある。
ドラマや映画でそういうシーンを見たりするのは平気だし、下ネタ的な会話もまあ平気だが、いざ自分が"そういうこと"になると、あの時のことを思い出してうえってなる。ひどい時はそのまま吐く。
そんなだから姉として以来、"そういうこと"をしたことはない。スミレっていう恋人(?)と二人暮らしなのに何もないのはこういう理由。