ハル過去

母・父・兄との四人家族。
いたって普通の仲良し家族の元に生まれる。ちなみに両親は普通の色。
生まれ故郷はミミロル種族ばかりの村。ポケモンだけの世界にとって色違いはそこまで珍しいものでもないが、小さな子供達にとってはいじめなどの格好の的。そういったものに対して心身共に強くなるために親に柔道的なものを初めさせられた。他にも兄が庇ってくれたりしてたけど、それだとエスカレートするだけ。なわけでハルは兄に「構わないでよ」と宣言する。

そして思春期ぐらいになる。流石にもういじめ紛いのことはされなくなったけど、ハルがすっかり嫌われ恐怖症に。その上思春期の女の子達なので友人関係がドロドロ。特に好きでもない友達に嫌われない為に必死。そしてどんどん暗い子になっていく。友達の前では「大人しい子」ということになっていた。
そのまま大きくなり、兄が謎の一人立ちをし、数年後ハルも故郷を出ていくことを決意。両親に挨拶をして旅立つ。

そして旅に旅を重ねて現在の町へ。新しい環境に出れたのはよかったんだけど、ハルの嫌われ恐怖症は治ってないまま。
しかし、町が謎の集団に狙われてることを知り、力になりたいと思う。そんな時に昔からやってた柔道的なものが役に立つ。というかハル自身かなりバトルに強くなっていたので。
それでも人前で目立つことを恐れたハルは、変装(と言っても簡単なものだけど)をして敵と戦う。町ですっかり話題になります。一体あれは誰なんだ、と。
そうしていつも通り戦いを終え、こっそり家に帰ろうとしたらヨウイチに会ってしまう。元々ヨウイチのことを苦手としていたので内心かなり焦る。が、今は変装しているので大丈夫だと言い聞かす。そんな感じでハルが頭の中をぐるぐるしている間に、顔を隠す為に深く被っていた帽子を取られる。やっぱりハルだー、と笑うヨウイチに対し訳がわからく混乱するハル。おまけに、目が隠れるほど長かった前髪を鋭い岩で切られてしまう。
訳がわからないのと同時に怒りが込み上げたハルはヨウイチに殴り掛かる。バトル勃発。まあハルが負ける。ヨウイチ勝ち逃げ。

それからみんなに前髪切ったんだとか言われたけど愛想笑いで誤魔化し。ヨウイチを今まで以上に避けるように。
段々暗さが抜けてくんだけど、本人は気付いない。

そんなある日、アキの家へ遊びに行ったハルはタイチに用事があって来てたヨウイチにばったり出くわしてしまう。狭い町だから会うことはままあったんだけど、何故か今回は呼び掛けられてしまう。パニックになるハルにヨウイチがぽつりと一言漏らして去る。その一言でハルの中のヨウイチの印象が変わる。そして友達になりたい!と。そして好き!と。ヨウイチとしては嫌味言ったつもりだったので好かれるのは予想外。

ちなみにお兄ちゃんはが極度のシスコンだったことに最近漸く気付き、ここのところは来る度に変態紛いなこと言われ暴言で返しな感じ。お兄ちゃんには多少の暴言は言える。まあそのくらいお兄ちゃんのシスコンっぷりがひどい。