ヨウハル

ハルはヨウイチに対して「自分のことを好きになってほしい」だとか「恋人になりたい」というより、ヨウイチを救ってあげたい、幸せにしてあげたいという気持ちの方が強い。もちろん好きになってほしいという気持ちもある。

二人が出会ったのはハルが町に来たばかりの時。当時のハルは人と関わることに怯えていて、刺々しい雰囲気のヨウイチのことは怖くて苦手だった。ヨウイチの方は特になんの興味も抱いてなかった。

ハルにとって色々なことがあって、人と関わることにも慣れてきた。それはある意味ヨウイチのお陰なのだけれど、ヨウイチには全くそのつもりはなかった。
そんなある日、珍しくヨウイチがハルに一言話しかける。もちろんそれは嫌味だったのだけれど、ハルはお得意の天然で褒められたのだと勘違いする。ついでにヨウイチへの印象も意外といい人だった、と一転する。そして仲良くなりたいと思うように。
そうしてヨウイチのことを見ている内に、本当にヨウイチへの印象が思ってたほどいい人ではなかったけど、最初に思ってたほど悪い人でもなかった、と変わる。ヨウイチが生きづらそうな性格、生き方をしているのに気付き、自分がヨウイチに変えてもらった(向こうとしては不本意だとしても)のだから自分もヨウイチのことをなんとかしてあげたい、と思うようになる。それだけでなく、ヨウイチのなんだかんだみんなを助けてくれるところ、本当になんでもできるところを尊敬してるし大好き。大好きだからこそその重荷を取り払ってあげたい。

意外と?独占欲が強いところがあるので、ヨウイチのことは好きだけどヨウイチと他人の幸せを願えるような器量は持ち合わせていない。何がなんでも自分の方を向いてほしい、その代わり身を削ってでも絶対幸せにする、な思考。


対するヨウイチの方はハルが自分のことを怖がっていた時も、嫌味を勘違いされて勝手に好かれた時も、ハルには大して感心を抱いてない。ただ、あまりにゴリ押ししてくるようになったので完全に視界から外しているわけにもいかなくなっていく。
散々ハルのことを嫌いだと言っているが、嫌味や皮肉が通じずやりにくいのが嫌なだけでハル自体のことは元々それほど嫌いではない。好きでも嫌いでもない。

未来の話になると、話していく(ゴリ押しされていく)内にハルの天然さにも慣れる。そして善悪厭わないハルの真っ直ぐさが悪くないと思えるようになってくるし、ドジをちょっと心配するようにもなる。
ヨウイチ自身、色々あって深く関わる人をこれ以上増やしたくないと思っているところがある。なので仲良くなってきても度々突っぱねていたりしたが、ハルにどんなリスクがあってもヨウイチといたいと(いうニュアンスのことを)言われ、ヨウイチもとうとうハルを拒否することを諦める。

ちなみにくっついた後はバトルマニアな脳筋カップルみたいになる。ムードが来い。しかし意外とやることはやってたり。正式に?二人がくっつくのはクリスマスの日。