たかかた

普段は語がべったりで貴晴は内心勘弁してくれと思ってるけど、実際相手を恋愛対象として見てるのは語じゃなくて貴晴の方(無自覚)。語は友人というか親愛としてゴリゴリに依存してるだけで恋愛対象だと思ったことは全くない。貴晴は語は自分のことが好きなんだと思ってるし(表面上は)やめてくれと思ってる。

その内なんかで語が別に貴晴のことを好きじゃなかったって気付く。無意識で語のことをそういう目で見てた貴晴はプッツンしちゃって語に威圧的な態度を取るようになる。語はまさかこれ……BL!?とか思ってる。ビビってもいるけどそれ以上に困惑してる。
ある程度怖い態度を取られるぐらいだったら語もひえ~と思ってるだけで流してたけど、ある時暴力一歩手前ぐらいのことをしちゃう。その時怯えてる語の顔を見て貴晴も自分の異変に気付く。気付いたら気付いたで弱気が発動しちゃってめっちゃクヨクヨするしめっちゃ謝ってくる。もうこのチームにいられないとか言い始めるけど語的にそれはそれでめっちゃ困るのでめっちゃ引き止める。とりあえず元通りにしようってことでその場は終わる。
でもやっぱり気まずくてお互い前よりよそよそしくなる。貴晴的には罪悪感やら何やらでで近づく気にもなれない。でも周りにも心配されてるしこのままじゃよくないなと思って、語にやっぱ俺出て行くって言うけどやっぱり止められる。お前のこと変な目で見てんだよわかってんの?って言ってもわかってますけど…とか言って止められる。これじゃあ前と変わらないと思った貴晴が「じゃあ俺を追い出すか俺と付き合うかどっちかにしろ」って言う。貴晴的にはさすがに付き合うのは無理ってなって追い出される予定だった。でも語がえっ、じゃあ付き合う……って言って付き合うことになってしまった。

貴晴としては語に劣情を抱いてるのはもう認めてたけど、好きとか付き合いたいかっていうとよくわからなかったので正直困った。でもまあ自分から言った手前…と思って二人で出掛けたりはしてた。語が嫌だろうなと思って手は出さなかったけどちょっと手繋ぐぐらいはしたし語も全然嫌がらなかった。
ある時語に今まで女の子とでも付き合ったことある?って聞かれる。全然あったのでそう返すと、いつもこんななの?って聞かれ、何が?って返したらキスとかセックスとかこんなしないもんなの?と返されてはぁ!?ってなる。お前できんの!?って言ったらやったことはないけどできるとは思う…とか言い始めたから違くて俺とそういうことできんの!?俺のこと好きなの!?って聞いたらえ、好きですけど…って言われていつだよ!?ってなる。そんで一気に色々する。攻め受けは今までの一連の流れから語がはるは突っ込まれたらメンタルやられそうだからって言って受けやる。