オトハ

オトハは今までいろんなところを転々としてきてて、いろんな家にお世話になってる。でもどこの家からも一定の期間で出ていってる。
オトハは捨て子なので家族というものがわからないし羨ましい。だからお世話になってるところの家族と一緒にいて、どんとんその人達を好きになってしまうと、家族の輪に入れない自分が悲しくて、そうなる前に出て行くようにしてる。


今のヨギ兄弟家もちょっとタイミング逃して手遅れ感はあるけど、その内出て行こうとはオトハは思ってる。コウイチは怒ったあとものすごく落ち込みそう。コウイチには理由話すかもしれないし話さないかもしれない。引き留めてくるのが目に見えてるから。
タマキには同じ居候なのもあって理由は話す。最初に話すのもかもしれない。そしてタマキは止めない。タマキはあまり人の決めたことに口出ししない。というかそれをどうこうするような影響力が自分にあると思ってない。
ヨウイチはオトちゃんのしたいようにしたらいいんじゃない、とまあオトハも予想してたことを言う。ニヤニヤしてない。そんででもオレ個人としてはまあ、嫌だね、ってニヤニヤして言う。困り眉。

要と明良

明良は和解前はわりと本気で要のことが嫌いだし鬱陶しかった。他の年下とは嫌がりつつ喋るのに対要だと全部一言だったのはその価値すらないと思ってたから。明良には要の下心は丸見えだった。
それでも要とも和解したのは、そうすれば離れていくと思ってたから。要は何でも自分の思い通りがよくて、そうする為に思い通りにならない明良と仲良くして友達と言う名の無自覚奴隷にさせようとしてた。アメっちがいい例。と明良は思ってたし、要も実際そのつもりだった。でもいざ和解してみたら相変わらず絡んでくるから、そこでこいつに対して勘違いしてたのかも、って気付く。自分の中で処理しきてれない何かがあるんだなあと。

僅かでもそういうものがあるんだったら、こいつにも改善の余地はあるんじゃないのと思った明良。明良は和解したことによって自分がかなり変わったのも自覚してたし、その頃には色んなものが見えるようになってた。要自身が変わることを全く望んでないなら放っとくけど、心のどこかでそれに葛藤しているのもわかってた。こいつにも人の心は持てるぞ、じゃあ俺がやってやるよと。誰かがやらないとこいつ変わんないだろとも思ってる。実際そう。変えてその果てに友達になってやるよ、と。

一方の要は、和解した時にこれでもう面倒なことしなくていいなと思ってた。でもなんでか明良に話しかけにいっちゃう自分がいて困惑する。挙げ句の果てには散々嫌われてても明良に絡む理由があったあの頃のがよかったと思い始めて、いやいや待て待てってなる。
あいつ和解してもなんか自分勝手で思い通りにならないし、だからまだ絡まなきゃ駄目だから…ってお得意の思考停止。そのまま今までずるずるきてるけど、明良がやたら絡んでくるのが嬉しいのも、自分が関係ないとこで楽しそうにしてるとむかつくのも全部気のせいにしてる。
でもどんどんドツボにはまってるのには気付いてない。それは明良もそういうとこあるけど。今のとこは要からの好意に全く期待してないので、予想外にそういうことされると本当はすごく嬉しい。

辰巳や檜が要をどうしようともしないのは、意識下で要のそういうところに気付いててちゃんと自分達に好意があるってわかってるから。

明良はわりと真面目にアメっちのことが友達として大事なので、アメっちのことをいいように利用してる要がムカつくっていうのもある。というかそれが二人が殺伐した感じになる理由の大半。

弘人

篤とは家が隣で親同士がすでにママ友だったのもあり、0歳の頃からの仲。弘人は一人っ子だけど篤には何人か兄弟がいる。

勉強も大してできないし運動もできない。走り方とかボールの投げ方とか、いろんな動作が露骨に運動できない人のそれで端的に言うと変だったのでよく笑われた。今も笑われる。他にも無駄に声が大きかったり、人より頭の回転やテンポが少し遅いところがあり、周りから白い目で見られたり笑われることが少なくなかった。また、真面目な話や雰囲気が苦手でつい茶化してしまう。そういったいろんな要素が重なって、昔からちゃんとした友達がそんなにいない。周りから笑われることや友達が少ないことは今ではあんまり気にしてないけど、初対面やあまり仲良くない人と話すときは緊張してふざけたことを言って一人ででかい声で笑ってる。
ざっくばらんな性格をしてるので思い悩むことはそう多くはないが、根は弱気。争いを嫌う平和主義。人に対して怒ることは少なく、何かあっても基本落ち込む。物とかゲームに対しては怒る。篤にも怒る。

篤に対しては家族がそれ以上(親に心配をかけたくないので)に心を開いてる。自分ばかり世話をかけてるとかは特に思ってなく、その辺はお互い様だと思ってる。なので弱音も吐くし篤の寂しがりにも構ってやる。

歌うのが好きだし上手いが、柄じゃないと思ってて滅多にそのことを言わないし人前で歌わない。

たかかた

普段は語がべったりで貴晴は内心勘弁してくれと思ってるけど、実際相手を恋愛対象として見てるのは語じゃなくて貴晴の方(無自覚)。語は友人というか親愛としてゴリゴリに依存してるだけで恋愛対象だと思ったことは全くない。貴晴は語は自分のことが好きなんだと思ってるし(表面上は)やめてくれと思ってる。

その内なんかで語が別に貴晴のことを好きじゃなかったって気付く。無意識で語のことをそういう目で見てた貴晴はプッツンしちゃって語に威圧的な態度を取るようになる。語はまさかこれ……BL!?とか思ってる。ビビってもいるけどそれ以上に困惑してる。
ある程度怖い態度を取られるぐらいだったら語もひえ~と思ってるだけで流してたけど、ある時暴力一歩手前ぐらいのことをしちゃう。その時怯えてる語の顔を見て貴晴も自分の異変に気付く。気付いたら気付いたで弱気が発動しちゃってめっちゃクヨクヨするしめっちゃ謝ってくる。もうこのチームにいられないとか言い始めるけど語的にそれはそれでめっちゃ困るのでめっちゃ引き止める。とりあえず元通りにしようってことでその場は終わる。
でもやっぱり気まずくてお互い前よりよそよそしくなる。貴晴的には罪悪感やら何やらでで近づく気にもなれない。でも周りにも心配されてるしこのままじゃよくないなと思って、語にやっぱ俺出て行くって言うけどやっぱり止められる。お前のこと変な目で見てんだよわかってんの?って言ってもわかってますけど…とか言って止められる。これじゃあ前と変わらないと思った貴晴が「じゃあ俺を追い出すか俺と付き合うかどっちかにしろ」って言う。貴晴的にはさすがに付き合うのは無理ってなって追い出される予定だった。でも語がえっ、じゃあ付き合う……って言って付き合うことになってしまった。

貴晴としては語に劣情を抱いてるのはもう認めてたけど、好きとか付き合いたいかっていうとよくわからなかったので正直困った。でもまあ自分から言った手前…と思って二人で出掛けたりはしてた。語が嫌だろうなと思って手は出さなかったけどちょっと手繋ぐぐらいはしたし語も全然嫌がらなかった。
ある時語に今まで女の子とでも付き合ったことある?って聞かれる。全然あったのでそう返すと、いつもこんななの?って聞かれ、何が?って返したらキスとかセックスとかこんなしないもんなの?と返されてはぁ!?ってなる。お前できんの!?って言ったらやったことはないけどできるとは思う…とか言い始めたから違くて俺とそういうことできんの!?俺のこと好きなの!?って聞いたらえ、好きですけど…って言われていつだよ!?ってなる。そんで一気に色々する。攻め受けは今までの一連の流れから語がはるは突っ込まれたらメンタルやられそうだからって言って受けやる。

願いを叶えると一週間以内に1000年の眠りについてしまう(という設定)のが嫌で、ジラーチの力で人の願いを叶えずに生きてきた。
小さい頃、周りの子供に願いを叶えろと脅されてたところを元に助けられる。そこから友達になった。当初は恩人扱いをして自分より上に扱ってたけど、(冗談だけど)俺の願い叶えてよ~とか言うしすぐ泣くしで思いの外しょうもなかったので、わりとすぐ雑な扱いになった。雑ではあるけど感謝も一応してるので、今でもルビーの中では一番元に甘い。

数人の友人とホウエンに旅に行こうって話になった時に元を誘う。最初は5人ぐらいいたけど諸々の理由で減っていき、結局二人になる。その後なんやかんやあって亜梨沙と瑠貴が増えてなんやかんやでホウエンを救う。後々その旅が原因で明日美と別れたことを知り、なんか悪いことしたかなと思ってる。カントーに戻ってきたら偶然明日美と再会したので自分のためにもさっさとよりを戻してほしい。でも今またホウエン行ってる。

性別不明なので上も下もついてない。本人的にも自分が男だとか女だとかいう感覚がなく、精神的にも無性別。一人称は見た目と性格的にこっちかなと思って俺にしてる。
無性別なのと同時に無性愛者。人の恋愛にはなにも思わないけど自分にそれを向けられるのは嫌。身体の接触はいやらしさがなければ平気。
目が悪いのは遺伝なので元から。

ギンジ

元々都会の近くの生まれで、一人暮らしする時に越してきた。
最初は佐川男子的なアレを目指して宅配の仕事をしてたけど、思ってた以上に合ってなかったし自分のイケメンっぷりを披露するタイミングもそんなになかったので辞めた。そして今の喫茶店で働くようになる。最初はホールだったけどナンパしたり客と喋りまくるからキッチンにされた。でもたまにホールやれるから気にしてない。

わりとすぐ女の子をナンパするけど、顔につられた人にはナルシストがいやだと振られ、ナルシストが面白いと付き合った人には思ったよりまともだったからと振られる。でもまだ自分は若いしイケメンだから大丈夫だと思ってる。中身をちゃんと知ってもらってから付き合えば多分上手くいく。

リクとは宅配の仕事を大体一緒にやってた。だらしなかったりしてちゃんと生活ができてるのか心配だったりして、わりと気にかけていた。リクの性格上、職場が離れたらそれきりになっちゃうかなと思ってたけど意外と連絡には応じるし会ったりした。リクの態度からはよくわからないけど懐いてくれてるのかな~と嬉しくなって結構な頻度で連絡を取り合う。そしたら夕飯が面倒な時に食べに来るようになった。普段ちゃんと食べてるのか心配なとこがあるのでそんな頻繁じゃない限りは気にしてない。
リクが自殺未遂をしたことには、思ってたよりずっと弱い子だったと感じてより心配するようになる。弟的な感覚。でもキクスケが一緒にいるようになったから大丈夫かなとも思ってる。でもキクスケのことも心配。

リク

5才頃に祖父母に引き取られ、子供の間は祖父母の暮らす田舎で過ごす。近所に年の近い従兄弟が住んでいて、よく遊んで(遊ばされて)いた。
いつまでも世話かけるのもなと思って15で都会で一人暮らしを始める。宅配の仕事を始め、そこでギンジと出会う。ギンジが車運転してリクが荷物の確認とかしてた。しばらくしてギンジは宅配の仕事を辞めて今の喫茶店で働き始める。でもリクのことを心配して連絡取ったり喫茶店に呼んだり会ったりしてた。
知り合いとかが増えていく一方、自分の周りは親切で明るく、生き生きしてる人ばかりなのに自分は空っぽだし優しくもないし、いてもいなくてもいいんじゃないか、じゃあ死ぬかというフラットな?気持ちで自殺しようとする。が、ギリギリのところで偶然その場に来たキクスケに止められる。なんで他人の自殺を止めるのか
聞いたら「止められる立場にいたのに止めなかったら責任感に押し潰されて死にそうになるから(要約)」と言われ、確かにそうだと思ってその日は自殺をやめる。じゃあ明日死ぬわと言ったらそれはそれで自分が止められなかったことになるんじゃ…と言われ、じゃあ責任取って見張っててくれって返す。さすがに拒否するかなと思ったらそのままついて来た。

ギンジにキクスケと出会った経緯を説明した時にうっかり自殺未遂のことを話してしまい、泣きながらめちゃくちゃ怒られたし、キクスケと仲良くなった後に何も考えずに死ぬわ~と言ったらめちゃくちゃ落ち込まれたし泣かれた。それらが恥ずかしいやら何やらだったのでとりあえずもう自殺はやめた。

今は大体毎日キクスケと一緒に行動してて、頻繁にギンジのところへ夕飯をたかりにいく。勤め先の喫茶店にもよくに行く。宅配の仕事は今もしてる。今では逆にキクスケを心配したりもする。